おしゃれな部屋を作る際、雰囲気にマッチしたインテリアを選ぶことはもちろん重要ですが、それと同じくらい照明選びは大切です。しかし、照明にはさまざまなタイプがあり、光源の種類もいくつかあるため、どのように照明を選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
照明のタイプと特徴
ひとくちに照明といっても、さまざまなタイプがあります。代表的な照明は以下の5つです。
- シーリングライト
- ペンダントライト
- ブラケットライト・ウォールライト
- スポットライト
- スタンドライト
それぞれの照明のタイプと特徴を詳しく見ていきましょう。
シーリングライト
シーリングライトは、天井に直接取り付けるタイプの照明です。高い位置に取り付けられるので、部屋全体を明るく照らせます。
シーリングライトのデザインは厚みがないものが多く、空間的なスペースを取らないため圧迫感を感じません。部屋全体の雰囲気を壊すことなく、部屋を明るくする照明としての役割を果たしてくれます。
シンプルなデザインが多いものの、おしゃれに見えるよう工夫されたタイプもあります。リモコンで光の明るさを調整できるタイプを使えば、より生活が便利になるでしょう。
シーリングライトは、寝室やリビングなどの広めの部屋はもちろん、目に負担をかけないために明るさが必要な書斎や勉強部屋などに向いています。
ペンダントライト
ペンダントライトは、天井からヒモやチェーンで吊るすタイプの照明です。シーリングライトよりも低い位置に光源があることが多く、全体を広く照らすというよりは狭い範囲を照らす役割があります。
ペンダントライトをダイニングテーブルの照明として設置すれば、料理がよりおいしく見えるでしょう。シャンデリア風のペンダントライトは存在感があるので、ラグジュアリーな雰囲気に仕上がります。
ただ、ペンダントライトは天井から吊るしている分、空間的なスペースを消費します。設置する際は、照射物との距離や周囲の障害物の有無を事前に把握しておきましょう。
ブラケットライト・ウォールライト
ブラケットライト・ウォールライトはいずれも、壁に直接取り付けるタイプの照明です。シーリングライトほど光源のサイズは大きくないため明るさの面では劣るものの、足元を照らす補助として役立ちます。
ペンダントライトと同様にデザイン性に優れたものが多いので、お部屋の雰囲気をおしゃれにするインテリアとしても楽しめるでしょう。
ブラケットライト・ウォールライトは階段や廊下、リビング、寝室、バスルーム、トイレなどさまざまな場所で利用されます。
スポットライト
スポットライトは、一定の領域をピンポイントで明るく照らすタイプの照明です。天井のライティングレール(レール上の照明器具)に取り付けるタイプもあれば、床に直接置くタイプもあります。
照射物を上から照らすか、下から照らすかで使い分けられるのがスポットライトの特徴です。観葉植物を上から照らせば、太陽が差し込んでいる雰囲気を感じられます。下から壁にかけた写真や絵画を照らせば、より照射物の良さが際立っておしゃれになるでしょう。
また間接照明として壁を照らすことで、部屋に奥行き感が生まれる他、光源を直接目で感じることがないため眩しさを抑えられます。一つひとつのスポットライトの明るさは大きくないものの、複数のスポットライトを設置すれば、明るさが必要な箇所にしっかりと光を届けることも可能です。
スタンドライト
スタンドライトは、フロアスタンドとテーブルスタンドに分けられます。
フロアスタンドはフロアに直接置く背の高いライトです。背が高い分、同じスタンドライトのテーブルスタンドに比べて広い範囲を照らせます。読書灯としてソファの周りやベッドのそばに置くと、リラックスできる雰囲気が整うでしょう。
テーブルスタンドは、テーブルや棚の上に置けるサイズのライトです。ダイニングテーブルで使うと、料理の魅力が増すことでしょう。ベッドサイドでは読書灯として使えます。デザイン性に優れたグローブ型や気軽に持ち運びできるタイプもあるので、さまざまな場所で使っておしゃれな雰囲気を楽しむのもおすすめです。
光源の種類
光源の種類は、大きく分けて「白熱灯」「蛍光灯」「LED」の3つがあり、発光する仕組みや消費電力、寿命に違いが見られます。
それぞれの光源の特徴や、どういった場所で使えるかを見ていきましょう。
白熱灯
白熱灯は、内部のフィラメントに電流を流すことで、熱を出すと同時に発光する光源です。光を直接感じられるクリアガラスタイプと、まろやかで優しい光を感じられるホワイトガラスタイプがあります。
蛍光灯やLEDに比べて寿命が短く、電気料金が高いこと、そして熱を発しやすいことがデメリットですが、価格が安くスイッチを入れるとすぐに最大光量に達する点が特徴です。
白熱灯は、あたたかみのあるオレンジ色の光を発し、リラックスできる雰囲気を作り出せるため、バスルームやリビングで使われます。食べ物本来のおいしさを引き立てるような雰囲気を演出できるので、ダイニングテーブルの照明としても合うでしょう。
蛍光灯
蛍光灯は、フィラメントに高い電圧がかかった際に生じる紫外線が、蛍光物質にぶつかって光を発する仕組みを利用したものです。広い範囲に明るさを届けられます。目に負担をかけないので、勉強部屋や作業部屋に向いています。
蛍光灯は寿命が長く、消費電力も小さいためコストパフォーマンスに優れている点がメリットです。またオレンジ色の光を発するものから青白い光を発するものまで順に、電球色・温白色・白色・昼白色・昼光色の5種類あるので、生活シーンによって使い分けられるでしょう。
ただ、スイッチを入れてから最大光量に達するまで時間がかかる点や、白熱灯よりも値段が高い点がデメリットです。点灯を繰り返すと寿命が近づいたサインなので、交換の目安にするといいでしょう。
LED
LEDは半導体に電気を流した際に、電子がぶつかり合い発光する仕組みを利用した光源です。寿命は白熱灯の約20倍〜40倍、蛍光灯の約2倍〜6倍となっており、コストパフォーマンスにも優れています。
LEDは、配光角度によって全方向・広配光・下方向の3つのタイプに分けられ、光が進む角度が順に狭まります。光の進む範囲に応じて、適切な場所に配置するようにしましょう。広い範囲を照らせる全方向タイプはリビングに、ある程度の範囲を照らせる広配光は玄関やキッチンに、下方向はバスルームやトイレなどに使われます。
白熱灯からLEDへの取替えも進んでいますが、LEDに対応していない照明もあるので、事前に確認する必要があります。
【部屋別】照明器具の選び方
お部屋の雰囲気は、インテリアだけでなく照明器具によっても大きく変わります。
先述したように、照明は形状や光源の種類が異なるものが多数あるので、部屋別の照明器具の選び方を詳しく見ていきましょう。
部屋やシーンに合わせて光源の色温度を決める
光の色味は心理的・生理的にも影響を及ぼすので、色温度をシーンに合わせて使い分けることは重要です。色温度とは、光の色を表すための指標です。寒色系の青白い光は色温度が高く、温かい雰囲気を感じられる暖色系は色温度が低くなっています。
部屋やシーンに最適な光源の色温度を設定すると、快適なお部屋を作れるでしょう。例えば、ダイニングテーブルでは色温度の低い光源とペンダントライトを組み合わせると、食事のおいしさがより際立つでしょう。反対にしっかりと明るさがほしいリビングや集中して物事に取り組む勉強部屋などでは、青白い光を発する色温度の高い光源を使ったライトがおすすめです。
リビングはさまざまなシーンに対応できる多灯使いがおすすめ
リビングには家族団らんで食事を取ったり、テレビを見たり、ソファでリラックスしたりとさまざまな用途があります。そのためリビングでは、シーンに合わせて照明を使い分けられるよう、主照明と間接照明を組み合わせた多灯使いがおすすめです。
明るさが欲しいときは、主照明となるシーリングライトを使います。もう少し明るさが必要なら、ブラケットライト・ウォールライトを点灯して明るさを調整しましょう。リラックスモードを楽しみたいケースでは、主照明の明るさを抑えた上で、スポットライトやスタンドライトを点灯すると雰囲気が整います。
またいくつかの照明を組み合わせるとき、それぞれの照明の高さを変えるのもおすすめです。天井のシーリングライトを中心にダイニングテーブルを照らすペンダントライト、際立てたい箇所を照らすスポットライトを駆使すれば、明るさの偏りがなくなり部屋全体が明るい雰囲気になるでしょう。
ただ、多灯使いを意識するあまり、あたたかみのあるオレンジ色と淡白な雰囲気を感じる青白い光を同時にリビングで使用すると、部屋にまとまりがなくなってしまいます。リビングの灯りに統一感を出すために、使用するライトの色調を揃えるよう注意しましょう。
寝室は落ち着ける空間を意識する
寝室は1日の疲れを癒す大切な空間です。心身ともにリラックスできるような、落ち着ける空間を意識して照明を選びましょう。刺激が強い明るい照明だと寝付きが悪くなることがあるので、直接光を感じないように間接照明を設置するのもおすすめです。
寝室では、メインのシーリングライトに加えてベッドサイドに置くライトがあると、寝る前の読書でリラックスモードに入れます。あたたかみのあるライトだと、よりリラックスできるでしょう。
ただ、リラックスできる空間を意識するあまり、明るさを抑えすぎて足元が見えなくなってしまわないように注意してください。
子ども部屋は明るさを調整できる照明が◎
子ども部屋は、勉強や遊び、就寝など幅広い用途があります。そのため用途に合わせて明るさを切り替えられるように、照明を選びましょう。
勉強するシーンでは、目に負担をかけないように明るさのある蛍光灯を使ったシーリングライトがおすすめです。青白く明るい光には集中力を高めてくれる効果もあります。シーリングライトで部屋を照らすだけだと、自分の影で手元が暗くなることもあるので、スタンドライトを利き手の反対側から照らすといいでしょう。
ただ、明るい光をずっと浴びていると目に疲れが溜まります。あたたかみのある光源を使ったスポットライトやスタンドライトを設置して、寝る前はリラックスできるようにしてあげてください。
天井設置タイプの照明を選ぶ際の注意点
スタンドライトのように置くだけで照明として機能するタイプのものもありますが、天井設置タイプはそうもいきません。天井設置タイプの照明を選ぶ際、いくつかの注意点があるのでご紹介します。
まずは、天井の配線器具の形式と照明のタイプが適合するのか事前に確認しましょう。天井に取り付ける照明は、直接天井に取り付ける「直結タイプ」と、天井に引っ掛ける「引っ掛けタイプ」があります。引っ掛けタイプには、以下のような種類があります。
- 角型引掛シーリング
- 丸型フル引掛シーリング
- 丸型引掛シーリング
- 引掛埋込ローゼット
- フル引掛シーリング
引掛シーリング専用の配線器具を取り付ける際、電気工事士の資格が必要です。知識がない状態で工事を進めると漏電や発火などのリスクがあり大変危険なので、資格を持っていなければ、業者に依頼しましょう。
また、水平な天井でないと取り付けができないタイプの照明もあるため、天井に傾きがないかも事前に確認してください。凹凸や梁がないかも同様に確認し、ある場合は取り付けたい位置からどれくらいの距離にあるのかを測定します。凹凸や梁と照明がぶつからないように、測定したサイズ内の照明を選ぶようにしましょう。
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お部屋の印象はインテリアや家具・家電の配置だけでなく、照明によっても大きく異なります。シーリングライトやペンダントライト、スポットライトなど多種多様な照明があり、好みの雰囲気に近づけられるような照明を選ぶことが大切です。光源の種類によってもお部屋の印象が変わることもあるため、白熱灯・蛍光灯・LEDのそれぞれの特徴を押さえておきましょう。
今回紹介した部屋別の照明器具の選び方を参考に、リビング・寝室・子ども部屋に合う照明を選んでみてください。
天井設置タイプの照明を取り付ける際は、天井の配線器具と取り付けたい照明が適合するのか、そして照明を取り付ける位置に傾きや凹凸、梁がないかを事前に確認しましょう。
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